食器誕生まで
ここで木を寝かします
木材は広島県を中心に中国・四国地方の
木材を使用しております。
仕入れた後すぐに立派な器にしたいのですが、ここはぐっと我慢。
実際に削る作業に取り掛かるまで
ここで数年寝かせます。


木と語りながら生み出します
このように一つ一つ大切に削っていきます。
木も人と同様、みな違います。
削りにくい木、柔らかい木、虫食いのある木。私にとってみなの違いはそれはとても愛おしいです。ですが、業界では扱いにくいと煙たがられます。
しかし木は真正面から向き合うと、人同様、きちんと応えてくれます。
木の詩では"こんな素材の器もあるの?"と、りんごやみかんの木などもあり
木の食器愛好家の方からも「初めて見た」と、喜ばれています。
最後の最後に失敗する事も..
深さのあるコップ作りでは、最後の最後に少しの力の入れ具合で一瞬で割れてしまう事もあります。
その時の気持ちと言ったら・・・。
店頭や通信販売で並べる作品は、最終的に形となり、その後塗装を重ねた者たちです。


胸を張って送り出します
しっかり可愛がってもらうんだよ。
我が子のように大切に生み出した木の食器たちを送りだす時は、このような気持ちになります。
どうか、ご縁のあった方々のさらなる暖かくて幸せな日々のお手伝いができますように・・・
スプーン類は手で削ります
スプーンはどうやって作るんですか?
と、聞かれます。
少しざっくりな説明となりますが、写真左から右の順を経て、手で削り続けて完成させていきます。
とても大変な作業ですがスプーンがお嫁に行き、口当たりを喜んでもらえた時を想像し、
まだまだ良い作品を生み出したいと思います。


温もりを大切にしています
"敏郎さんの食器でご飯を食べると美味しいんよ。”
使って下さった方にそう言われると、照れくさいのと同時に少しはお役に立てたかな、と
嬉しくなります。
昨日より今日、少しでも進化しよう!
そう思い、日々努力を重ねております。
これからも、温もりを大切に、世の人の為になる食器作りを続けたいです。